第1回「区切り方を間違えそうな単語選手権」

雑学

突然ですが、第1回「区切り方を間違えそうな単語選手権」を開催します。
実は間違って覚えていた、という方はこれを読んで間違いを矯正しましょう。
使う機会は少ないかもしれませんが、雑学として会話の話題になるかもしれません。

清少納言

清少納言は平安時代の人であり、随筆「枕草子」の作者です。
この人の正確な区切り方は「清」+「少納言」です。

平安時代、女性の本名を公にするのは避けられていたそうです。
そのため、家族を代表する人間の官職名を用いて名前を呼んでいたのです。
「少納言」とはこの官職名に該当しています。

ですが、それでは少納言がいる一家の女性は外では全員が「少納言」と呼ばれることになります。
それでは誰が誰だか区別がつかなくなってしまいますね。
そこで、本人を特定するための文字を付け加えて呼ぶのです。
これを女房名と言います。

清少納言の苗字は「清原」だったと言われています。
「清」はまさにその苗字から来ているのです。

ちなみに、同時代の有名人である紫式部も名前の成り立ちは同様です。
自身が執筆した「源氏物語」の主人公である「紫の上」から取った「紫」と、
官職名の「式部」とを組み合わせた女房名のようです。

無礼講

宴会などで偉い人が「今日は無礼講です」と言うことがありますね。
これは「無礼」なことをして良い宴会、という意味ではありません。
「無」+「礼講」が正しいのです。

「礼講」は鎌倉時代あたりから存在する言葉だと言われています。
神様にささげたお酒を、ささげ終えた後に参列者たちが偉い順に飲んでいくという
儀式的な宴会のことを指しています。

「礼講」が終わると、参加者たちは偉い順などは関係なくお酒を飲みまわす二次会をしており、
これを「無礼講」と呼んでいたそうです。
儀式の手順などが無い礼講、という意味なのです。

プエルトリコ

プエルトリコはアメリカ合衆国の自治領で、カリブ海の島です。
トルコという国があるのに引っ張られてしまい、プエル+トリコと区切ってしまいそうですが、
正しくは「プエルト」+「リコ」です。

スペイン語でプエルト(Puerto)は「豊かな」、リコ(Rico)は「港」という意味なのです。
合わせると豊かな港、美しい港、というような意味です。

ヨーロッパの大航海時代、この島に到着したコロンブスが「なんと美しい港だ!」と
発言したことが名前の由来になっていると言われているようです。

終わりに

いかがだったでしょうか。
なぜそのように呼ばれるようになったのかを論理的に理解することで
納得しながら覚えることができ、忘れづらくなると思います。

他の単語も気になる、という人は「区切り方 意外」などでWeb検索してみてください。

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